時間限定のコンビニ

Lawson Satellite

図 ローソンサテライト(7:00-21:00)

 コンビニは以下の原則に基づいたビジネスモデルなんです。
(1)24時間営業
(2)品数はどこもほぼ同じ
(3)値引きは一切せず,店に依らず同一価格

 そんなことをいっているいると,ショップ99のビジネスに負け始めました。大学院のある百万遍付近ではまずショップ99のそばのサンクスが閉店しました。そしてつい最近には,百万遍マクドナルドの横のセブンイレブンも閉店しました。コンビニは新たなサービスの提供とビジネスモデルの構築が必要です。
 上記の(1)と(2)を放棄したのがローソンサテライトです。写真は大阪中津付近の店の例です。

【参考】
さらばサンクス(
castor)

無人コンビニ
おにぎり値上げしちもうた(;゜ロ゜)(
自由で気ままな日々)

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UFOと天体観測

 UFOキャプチャというソフトがあるんです。これは本来は,UFOの存在を確認するために,夜空をウェブカメラで観測して,その証拠を集めるために作られました。

UFOCapturePro

 しかし,現実には天体観測に役立っているそうです。

SPPと天文・情報

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格差社会問題のオリジナル本

希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫 や 32-1)

 いま,格差社会が議論されています。この本は,格差社会問題のオリジナル本と言われいてます。
 格差社会というのは,年収のかことではなく,教育問題なんです。詳しくは紹介しませんが,ご一読を!

【参考】
ゆとり教育の歴史 その3
京都コンピュータ学院 kcg.edu 奨学生制度

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英語の発音は文の単位で

理屈でわかる英語の発音―特有のイントネーションが身につくステップ80 (NOVA BOOKS)

 昨日に紹介した英語の本は単語の読み方の本です。フォネティックスですね。

【ブログ内参照】
今年は語学教育から

 本日紹介するのは,英語を文の単位で発音したときに,英語の単語の発音が変化することを述べた本です。とてもいい本なんですが,出版元のNOVAが解散したので今では古本を入手するしかありません。
 この本のオススメは,第2章第3章です。あとの章は受験英語の本でも書いてあることか,受験英語の延長で類推可能なことです。
 第2章(弱音節がリズムのコツ)では助動詞,接続詞,代名詞,冠詞・前置詞の弱形の読み方について書いています。これはすごいです。
 第3章(リズムの応用)では以下のような違いがあがっています。
the white house / the White House
a green house / a greenhouse
a driving force / a driving school
 これらの違いは,前者は後半の名詞を強く読み,後者は前半を強く読むんです。理屈はあまり書いていませんが,いい内容です。オブ脳英語教室では理屈付きで例を出しています。
 こういうことをきちんと高等学校で教えていないので,いつまでたっても英語が上達しないんですね。

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今年は語学教育から

英語の発音・ルールブック―つづりで身につく発音のコツ (NHK CD BOOK―新基礎英語)
 あけましておめでとうございます。昨年は私の至らない部分をいろいろと補ってくださった皆様に感謝致します。
 さて,昨年の後半から,オブ脳英語教室を不定期に百万遍で開催してきました。プログラミングがわかる京都コンピュータ学院 の学生が英語ができないのは英語の教え方の問題であると確信するにいたりました。
 文法(syntax)に関しては,
「他動詞とは引数をとる関数である。そして引数の方には人と物がある」,
「名詞には可算と不可算,単数と複数,不定と限定によって区別される型がある。これらはプログラミングのintやcharなど同じである」,
「不定詞は何が不定なのか?」,
「助動詞は話者の主観を表すもの(命令形と推量系)と時制を表すものとがある。」
など一般の文法書の不備な解説に切り込んでいきます。これはまた後日。
 英語がいやになるのは,単語を発音できないからです。単語の発音がわからないのは,綴りと発音のルールを学校で教えない(教師が知らない?)からなんです。これはフォネティックスと呼ばれています。
 この本はそのフォネティックスをやさしく解説しています。表紙のデザインや中身の立ち読みをしたい方は以下のNHKのサイトをご覧ください。

NHK出版 書籍&ムック – おすすめコーナー [英語の発音・ルールブック]

 なお,大学院では中国語と韓国語と日本語の漢字の読み方の比較を検索できるシステムを開発する予定です。文字コードの関係でUTF-8を使い,面倒な部分で苦労するとは思いますが,挑戦したいと思います。
 今年もよろしくお願いします。

【参考】
京都コンピュータ学院 kcg.edu 古都にあるわが国最初のコンピュータ専門学校 設置学科

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第9の季節

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付」@ホグウッド/エンシェントco.
 クリスマスが終わるともう年末です。日本の年末はなぜかベートーベンの交響曲第9番ニ短調作品125(ドイツ語:Sinfonie Nr. 9 d-Moll op. 125)なんです。俗にいう第9(合唱付き)というオーケストラですね。第4楽章はシラーの詩『歓喜に寄す』に音楽を付けたもので,交響曲に合唱がついたいうことで初演では大不評だったそうです。
 さて,現在の第9の合唱では各パート25人の総勢100人で歌うそうです。しかし,初演の頃は各パート15人の総勢60人だったようです。そして楽器も演奏の仕方もピッチが現在とはかなり異なったようです。
 さて,初演当時の楽器や演奏法で演奏することにチャレンジしてきた指揮者がおられます。それがイギリスのクリストファー・ホグウッドです。彼はエンシェント室内管弦楽団(Academy of Ancient Music[略称AAM])を率いて古楽器で演奏してきました。日本ではホグウッドのモーツァルトの交響曲が有名です。わたしのオススメはベートーベンです。第5は特にオススメですが,現在では入手不可能です。カラヤンやフルトブェングラーになれている方にはショッキングな演奏です。
 ホグウッドの2番目のオススメは第9です。カラヤンのようなしつこさもなく,大人数の合唱で観客を圧倒することもないので私はととても好きですね。ホグウッドはマニアックな方には大受けです。

【参考】
Christopher Hogwood – Home
クリストファー・ホグウッド – Wikipedia

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SPPと天文・情報

望遠鏡

図 私の母校の望遠鏡。右におられるのはcastorさんとすばる☆さん。

 天文または情報でSPPをオブ脳の母校
から提案するためにcastorさんとすばる☆さんとともに望遠鏡を見に行きました。すばる☆さんはかなりアイデアがわいてきたようで,何よりでした。
 本日はもうひとつ素晴らしいお知らせです。あの宮本正太郎先生の記事が発表されたんです。
火星の大型クレーター、宮本正太郎博士にちなみMiyamotoと命名

 というわけで,本日はすばらしい一日でした。今後のSPPにご期待を。
 ちなみに,京滋地区のcastorさんと神戸地区のN先生という天文の2大巨匠が出会ったという素晴らしい日でもあります。
 
【参考】
SPP/理数系教員指導力向上研修:企画募集の照会文書
砂金教室
兵庫にまつわる小惑星
天体望遠鏡のある母校

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ゲーム学会参加報告

神戸大からの夜景

図 ゲーム学会懇親会場の神戸大 瀧川記念館館より

 12月8日(土)のゲーム学会全国大会では格調高いディスカッションがなされました。 
 招待講演「人はなぜゲームに没頭するのか~双方向性・触覚性・環境認識」では「なぜ,ゲーム廃人」がうまれるのに,「映画廃人」はいないのかという話がありました。映画を見すぎても映画廃人になる人はいないのです。廃人が生まれるのはゲーム特有の現象ですね。
 パネル討論「ゲームの未来:ファッション,アート,文化との関連」
でも,ゲームに関する多様な価値観を披露していただける内容でした。

ゲーム学会第6回全国大会(2007-12-8)

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ゆとり教育の歴史 その3

 いよいよ第3次ゆとり教育について語ります。
 今回は完全週休2日制を実施することになりました。そのため,またもや時間数が減ります。そのうえ,総合的な学習時間という理念は立派な時間が設定されました。その結果,ますます理数の時間は減りますが,今回はついに国語の時間まで減ることになりました。
 また,高等学校ではいよいよ普通教科「情報」が設定されました。これは画期的なことです。この議論は別の機会にしましょう。
 とにかく,数学・算数と理科の内容の削減はすさまじいです。有名どことろでは小学校で円周率が3.14ではなく3と教えるというものです。これはマスコミがたたきすぎたために,教科書の方では3.14で教えても検定合格になりました。また,中学校の理科ではイオンがなくなったため,高等学校の生物ではイオンという概念を一切用いて説明できないことになりました。 
 結局,2002年(平成14)に小学校で,2002年(平成14)に中学校で,2003年(平成15)に高等学校で第3次ゆとり教育は断行されました。
 1987年(昭和62)年度生まれの方が第3次ゆとり教育の始まりであり,高等学校を卒業2006年までの4年間が第3次ゆとり教育なんです。以下,1988年度生まれの方は第3次ゆとり教育が5年間ですが,1989年度生まれの方は第3次ゆとり教育が7年間になります。この方たちは現在高校3年生です。

【過去の学習指導要領】
第三次ゆとり教育(2014年12月22日に閲覧してリンクを修正)
・小学校学習指導要領(平成14年4月施行)
https://www.nier.go.jp/guideline/h10e/index.htm
・中学校学習指導要領(平成14年4月施行)
https://www.nier.go.jp/guideline/h10j/index.htm
・高等学校学習指導要領(平成15年4月施行)
https://www.nier.go.jp/guideline/h10h/index.htm

【ブログ内参考】
ゆとり教育の歴史 その2
ゆとり教育の歴史 その1

【参考】
学習指導要領と生まれた年度の対応

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ゆとり教育の歴史 その2

 1980年代に入ると,コンピュータ教育をどうするかが議論になりました。当時のパソコン業界はNECのPC88やPC98,シャープのMZやX68000,富士通のFM TOWNSなどのPC,東芝のIBM互換機(ダイナブックを含む),アップル社のマッキントッシュなど機種依存性の問題があり,学校教育で扱えそうになかったのです。そこで,高校では数学の中でBASICを選択単元で扱うことになりました。中学校でも技術科の選択単元でコンピュータを扱うというのはこのときに議論されたのです。
 2つめには,学校教員の週休2日制の導入です。1980年代といえば,日本経済は世界一位を謳歌したころで,諸外国からは「働きすぎ」批判を受けたため,まずは公務員から土曜日を休みするように検討されたのです。国立大学などは1990年度から週休二日制になったんですが,小中高はそんな簡単には土曜日を休みにできません。そこで,隔週の土曜日(第2と第4)を休みにすることになったんです。
 3つめには,小学校の低学年で生活科を設定し,中学校では男女問わず技術・家庭科を学び,高等学校でも家庭科を必修にしました。また,高等学校ではそれまでの社会科は地歴科(日本史・世界史・地理)と公民科(政治・経済,倫理,現代社会)に分かれて,世界史の必修化が行われました。
 このような観点からまたもや理数の時間は必然的に減るしかなかったんです。英語(外国語)は1981年以来,時間数は減っていたので,これ以上減ることはなかったようです。

 そこで1992年(平成4)に小学校で,1993年(平成5)に中学校で,1994年(平成6)に高等学校で更なるゆとり教育が実施されました。これを「第2次ゆとり教育」と呼びましょう。
 1978年(昭和53)年度生まれの方が第2次ゆとり教育の始まりであり,高等学校を卒業するのが1997年なんです。このころから,大学生の学力低下問題が議論され始めました。その2年後の1999年には1980年(昭和55)度うまれが大学へ入学するのですが,いよいよ,「学力低下問題」が深刻になるのです。
 ここでもう一度考えましょう。
 1978年(昭和53)年度生まれの方は高等学校を卒業するまでに中3から4年間が第2次ゆとり教育なんです。そして1979年度生まれは中2から5年間ですが,1980年度生まれの方は小6から7年間も第2次ゆとり教育を受けているのです。ですから,学習指導要領が変化した直後の世代よりも,その2年後の世代の方が学力の落ち込みは大きいのです。

【過去の学習指導要領】
第二次ゆとり教育(2014年12月22日に閲覧してリンクを修正)
・小学校学習指導要領(平成4年4月施行)
https://www.nier.go.jp/guideline/h01e/index.htm
・中学校学習指導要領(平成5年4月施行)
https://www.nier.go.jp/guideline/h01j/index.htm
・高等学校学習指導要領(平成6年4月施行)
https://www.nier.go.jp/guideline/h01h/index.htm

【ブログ内参考】
ゆとり教育の歴史 その1

【参考】
学習指導要領と生まれた年度の対応

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