応用情報技術者試験

 昔の第1種技術者試験からソフトウェア開発技術者試験へ変わり,2009年度春からは応用情報技術者試験になる予定です。→「みちしるべ」参照

【出典】
情報処理技術者試験 新試験制度の手引 ― 高度IT人材への道標(みちしるべ)―(案)…本記事では「みちしるべ」と書きます。

 この試験名称はなかなかいいですね。本学大学院は「応用情報技術研究科」を持つわけですから,当然いいのです。

 午後試験内容は以下のようになりそうです。

問1と問2から1問選択
S問1  経営戦略,情報戦略,戦略立案・コンサルティングの技法
T問2 プログラミング(アルゴリズム)

問3~問12から5問選択
S問3  経営戦略,情報戦略,戦略立案・コンサルティングの技法
T問4  システムアーキテクチャ
T問5  ネットワーク
T問6  データベース
T問7 組込みシステム開発
T問8 情報システム開発
T問9 情報セキュリティ
M問10  プロジェクトマネジメント
M問11  IT サービスマネジメント
S問12  システム監査

 なお,S=ストラテジ系知識M=マネージメント系知識T=テクノロジー系知識を表します。既存の情報系の学部学科ではTのみしか教えていませんし,既存の経営や経営情報の学部学科ではMと少しだけTを教えています。S,M,Tすべて含んでいるのは京都情報大学院大学です。

【参考】
カリキュラム (京都情報大学院大学)

【ブログ内】
シスアド対策講座の真っ最中に・・・(とよこ)
CIO向け国家試験
教育エンジニア

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情報処理技術者試験 新試験制度

 9月7日にIPAからついに発表がありました。

【出典】
情報処理技術者試験 新試験制度の手引 ― 高度IT人材への道標(みちしるべ)―(案)…本記事では「みちしるべ」と書きます。

「みちしるべ」のp8表2によると以下の区分になります。p9に図解があります。p25に実施時期の記述があります。
レベル1 エントリ試験(IT パスポート試験)…春秋+CBT
レベル2 基本情報技術者試験…春秋
レベル3 応用情報技術者試験…春秋
レベル4 高度試験
 IT ストラテジスト試験…秋
 システムアーキテクト試験…秋
 プロジェクトマネージャ試験…春
 ネットワークプロフェッショナル試験…秋
 データベースプロフェッショナル試験…春
 組込みシステムプロフェッショナル試験…春
 情報セキュリティプロフェッショナル試験…春秋
 IT サービスマネージャ試験…秋
 システム監査プロフェッショナル試験…春

「みちしるべ」p11図4に各試験区分と活動領域の対応表があります。
 経営戦略策定→企画プロセス→要件定義プロセス→開発プロセス→運用プロセス→保守プロセス→支援ライフサイクルプロセス→システム監査プロセス

「みちしるべ」p22表4に試験時間などの記述があります。レベル4では午前I,午前II,午後I,午後IIの4回も試験があります。

「みちしるべ」p35にあたらしいスキル標準の記述があります。現行の試験制度に比べると経営よりに見えます。ITSS, ETSS, UISSとの整合を図るようです。

【参考】
ITSSなどスキル標準 (ITpro)
89話:「ITSS V2」、「UISS」、「ETSS」を100%活用できるスキル管理ツール「SSI-ITSS」(スキルスタンダード研究所)

【ブログ内参考】
シスアド対策講座の真っ最中に・・・(とよこ)
CIO向け国家試験
教育エンジニア

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本日からサマーコース

 私は,前期はゼミしか授業がなかったので,このサマーコースで講義をするのを楽しみにしていました。担当は基本情報合格講座アルゴリズムの問題は難しかったようです。受講生の方はよく復習しましょう。1コマで1問アルゴリズムの問題を扱いますので考えてください。

【ブログ内参考】
ソフトウェアファクトリー
Javaで受けるのならこの本がオススメ
ソフ開も合格できそうな基本情報対策本
C++とUML
UMLとJavaが融合した本
オブ脳@KCG
MDDロボットチャレンジ
オブジェクト倶楽部の紹介
オブジェクト脳

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ndの発音–ことばの理屈

ことばの理屈シリーズ。漢字の世界ではnの発音とdの発音が混ざっているのです。

 漢字の読み方では
 niti, ditu←nit, dit
 ni, di
 nan, dan
 nen, zen←nen, den
 nin, jin←nin, din
というぐらいです。

漢字の読み方の呉音は華北から朝鮮半島経由ではいってきました。しかし後に漢音が,中国の隋唐によって再統一された7世紀以降に入ってきたんです。
「内」も「ナイ」と「ダイ」があります。
 呉音ではn,漢音ではdと読むように輸入されたんです。そして,dの音はもっと複雑に変化していくのです。そのことはまた後日。

【参考】
珍説 日中文化の流れ-4 (castor)

【出典】
藤堂 明保 (著), 相原 茂 (著),「中国語概論」 (大修館) 

【ことばの理屈】
mbの発音–ことばの理屈
言語学入門–ことばの理屈
漢字の読み方–日中韓の比較

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mbの発音–ことばの理屈

 ことばの理屈シリーズ。mの発音とbの発音はよく入れ替わるのです。お互いは親戚なんです。日本語の場合,「さい」は「さい」とも発音されますね。
 漢字の読み方では

は「もん」と「ぶん」がありますね。

も「」(武者)と「」(武士)がありますね。これらは大昔の中国語ではmbという発音であったと推定されています。

も「ま」と「ば」(馬場)がありますし,

も「み」と「び」があります。

【出典】
藤堂 明保 (著), 相原 茂 (著),「中国語概論」 (大修館)

 さて,本日のTenさんの記事にミャンマーの記事がありましたが,ミャンマーとビルマは実は同語源ではないかと思います。単にmとbが入れ替わっただけではないでしょうか?

【ブログ内】
ミャンマー (Ten’Development)…この記事はシャレがさえています。
【参考】
言語学入門–ことばの理屈
漢字の読み方–日中韓の比較

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CIO向け国家試験

 情報処理技術者試験のひとつに,CIO向け国家試験「ストラテジスト試験」が2008年秋にも登場しそうです。 この試験のイメージは現在のシステムアナリスト試験と上級シスアド試験を合わせたようなイメージです。

【出典】
CIO向け国家試験「ストラテジスト試験」が2008年秋にも(IP Pro)
産業構造審議会情報経済分科会情報サービス・ソフトウェア小委員会人材育成ワーキンググループ報告書 ~高度IT人材の育成をめざして~

 これ以外に,システムアーキテクト試験(現行のアプリケーションエンジニア試験)やサービスマネージャ試験(現行のシステム管理試験)など,名称を変更するものもあります。

【出典】
高度IT人材の育成をめざして

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ガニェの本の日本語訳

ガニェ

図 日本語訳と原本(英語)

"Principles Of Instructional Design", by Gagne は,英語なんですがとてもいい本です。

【参考】
ガニェの本

この本の要約は以下のところにあります。
【出典】
教授方略 Instructional Strategy (熊本大学)

これまで,ガニェの本の内容を日本語で知るための情報は上記しかなかったです。ところが,日本語訳が出たんですね。写真を参考にしてください。あと一週間ぐらいで書展に並ぶでしょう。

ガニェ,鈴木克明(訳),「インストラクショナルデザインの原理」(北大路書房)
ISBN978-4-7628-2573-6

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ガニェの本

Principles Of Instructional Design

ガニェ(Gagne)のIDの本です。9教授事象と5つの教授方略が有名です。その原本がこれなんです。この本は有名なんですが,訳本がなかったんです。

【Table of Contents】
PART I: INTRODUCTION TO INSTRUCTIONAL SYSTEMS.
1. Introduction to Instructional Design.
2. Designing Instructional Systems.
3. The Outcomes of Instruction.
4. Varieties of Learning: Intellectual Skills and Strategies.
5. Varieties of Learning: Information, Motor Skills, and Attitudes.
6. The Learner.
PART II: BASIC PROCESSES IN LEARNING AND INSTRUCTION.
7. Defining Performance Objectives.
8. Analysis of a Learning Task.
9. Designing Instructional Sequences.
10. The Events of Instruction.
11. Technology Affordances.
12. Designing the Individual Lesson.
13. Assessing Student Performance.
14. Group Learning Environments.
15. Online Learning.
16. Evaluating Instruction.

【ブログ内参考】
教授方略(Instructional Strategy)

 ところが,鈴木克明先生が訳本を出されました。しかもまだ,amazonに出ていない新刊書がKCGIが買えるんです。いままさにIDがホットなんです。

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漢字の読み方–日中韓の比較

漢字の読み方–日中韓の比較を解説します。基本的に韓国語は昔の日本語での漢字の読み方を推定することが可能だから解説します。これがわからないと,地名シリーズも面白くないんです。

日本語の漢字の音読みは少しおかしいんです。漢字1文字は韓国語でも本場の中国語でも一音節なんですが,日本語の漢字には二音節のものがたくさんあります。二音節漢字の読み方は子音+母音に子音字がついていたのです。それを大ざっぱにまとめると以下のようになります。

-m 三 sam -p 十 sip 
-n 万 man -t 七 sit
-ng 京 kyong -k 六 rok

 漢字は本来,こんな読み方をするんですよ。日本語ではすっかり音がなまっているからなんです。 順番に見ていきましょう。

(1)語尾が-m
 日本語にも名残がありますよ。「三位一体」を「サンイッタイ」と発音したり,「陰陽師」を「オンミョウジ」と発音

するところに残っているのです。

(2)語尾が-n
 現代日本語でも現代北京語でも韓国語でも変化はありません。

(3)語尾が-ng
 「京」の場合,キョウやケイと発音します。これは二回に分けて読み方が入ってきたためで,kyongとkeongが入ってきました。それがngをウやイと発音するようになったんです。でも昔は努力して読もうとしてようです。性という字はsyongとseongと二通りあったんですが,現在ではショウとセイになります。ところでこの文字は古典では「サガ」とよみますが,

syong→sang→サンガ→サガとなったいう説もあります。

(4)語尾が-p
 語尾が-pで終わるものは,旧仮名遣いではしっかりと残っていたようです。「十」も旧仮名遣いでは「シフ」または「ジフ」です。これをどう読んだのかは諸説乱立してはっきりしません。奈良時代ぐらいにはsipと読んだと思います。この類の読み方は有名なものでは蝶々を「テフテフ」と書いたようですが,昔はteptepと発音したと思います。

(5)語尾が-t
 現代日本語で「ツ」や「チ」と読まれますが,韓国語では少し変形して-lの形になります。1988年のソウルオリンピックを「パルパルオリンピック」と言ったそうですが,8はpalと言います。現代北京語では語尾の-tは発音されません。

(6)語尾が-k
 現代日本語でも韓国語でも-kの読み方になっています。 現代北京語では語尾の-kは発音されません。

つづきます。乞うご期待!

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Javaで受けるのならこの本がオススメ

基本情報技術者試験 Javaプログラム問題の切り札

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 高橋麻奈の「やさしいオブジェクト指向」も読みましょう。

UMLとJavaが融合した本

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